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2023.09.04
革製品の破れの修理は傷の補修では直りません。
方法としては、張り替えや当て革等の修理方法となります。
革は天然ものですので、特にシボと呼ばれる表面の模様みたいなものは、多くの場合が『近い雰囲気の革』での修理となります。
今回はベルルッティ。
ベルルッティと言えば、『カリグラフィ』ですね♪
これは、二つとして同じものがないと言われています。
そんなカリグラフィの入った革の破れを修理させていただきました。
では修理前の状態を見ていきます
ステッチのラインにそって破れています。
ベルルッティに限らず、ステッチラインで破れるというのはよくあるご相談。
革用のミシン針は通常の布用に比べて太く、ザクザク縫われています。
劣化や乾燥などでその弱い部分から破れてしまうのは自然なことです。
今回はこのパーツのみの張り替えですが、ベルルッティのカリグラフィの革はご用意できません。
ただの無地の革となりますが………縫製研究所の職人のひと工夫で修理後デザインを崩すことなく仕上がりました。
ではでは、さっそく修理後を見ていきます。
ちょっとみにくいので別角度から↓
いかがでしょうか?
ベルルッティらしさはそのままに、破れもなくなりまたご使用いただけるようになりました。
さて、その秘密はというと……
修理の際、張り替える場所が増えています。
ベルルッティのカードケースは非常にこまかなところまでこだわりがあって、内側もカリグラフィでした。
そうです。この内側のキレイな部分を使い、張り替えをいたしました。
この部分は無地のブラウンへと変わっています
正面から見るとここの部分 ↓
濃いめのブラウンがちらっと覗いています♪
表から見れば、ほとんど違和感なく仕上がりました。
お客様にもとてもお喜びいただけて、こちらも嬉しかったです!
参考価格
今回のベルルッティの破れ修理で
13000円(税別)~となります。
期間
1ヶ月~
※お急ぎの場合はご相談くださいませ
まずはLINEからご相談ください。
画面上の『縫製修理専用LINE』のアイコンをタップでゴー!!
お写真を数枚送っていただけますと、修理方法や概算にはなりますがお見積りをご提示させていただきます。
ベルルッティのカリグラフィは本当に美しいですね。そして上品です!!
また、職人さんがひとつひとつ書いていて二つと同じ物がないと言われているところがスゴイです!!
ブランドさんにはそれぞれ特徴があって、それが好きで買いました、という方も多いはず。
縫製研究所では、出来る限り、ブランドさんの特徴を活かしたままの修理もご提案しています。
どうしても、残せない、変えざるを得ない場合もございますが、極力良さを残せるような修理方法を考えさせていただいております。
革の破れでお困りの方は是非縫製研究所までご相談ください。
ロゴの入った金具の再利用、ロゴの復元はいたしませんのでご了承くださいませ。
皆さまからのご相談をおまちしております
縫製研究所